すごい人発見!

2010/09/20 02:07

ちょいと長めですがお付き合いください。

幕末期に有名な橋本左内は著書「啓発録」でこう述べています。

「第一に稚心を去らねばならぬ」

稚心とは幼心ということであり、俗に言う子どもじみた心のことである。
どんなものでも、稚の段階から脱しない間は、完成に至ることはないのである。

(以下稚心について原文より)

人に在りては、竹馬・紙鳶・打毬の遊びを好み、

或ひは石を投げ虫を捕ふを楽しみ、或いは糖果・蔬菜・甘旨の食物を貪り、

怠惰安佚に耽り、父母の目を窃み、藝業職務を慨り、

或ひは父母によしかかる心を起し、或るひは父兄の厳を憚りて、

兎角母の膝下に近づき隠るる事を欲する類ひ、

皆幼童の水くさき心より起ることにして

幼童の間は強いて責むるに足らねども、

十三、四にも成り、学問に志し候上にて、

この心、毛ほどにても残り是れ有る時は、何事も上達致さず、

とても天下の大豪傑と成る事は叶はぬ物にて候。

(中略)

且つまた稚心の害ある訳は、稚心のぞかぬ時は士気は振るわぬものにて、

いつでも腰抜け士(ざむらい)になり居り候ものにて候。

故に余稚心を去るをもって、士の道に入る始めと存じ候なり。


幕末の激動の時代、日本人はこのような高い志を持って
立派なサムライになることを目指しました。
このような志はふたたび今のような時代にも
必要となってきているのではないでしょうか。

それにしても驚くのは、この書が、橋本左内がわずか十五才のときに
自分の思想や行動の規範を書き記したものである、ということです。

今の時代大人でも稚心を去らぬ者が多いのかもしれません。

この内容は、くもんの国語教材で扱います。

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