2021年 くもん牛久・学園の森大賞 発表!
今年1年を振り返ってみると
大谷翔平の活躍やBIG BOSSの登場など野球関連の話題が世の中を明るくしてくれました。
そんな野球界に敬意を表し、MVPよろしく審査員30名(ホントに?)
野球とは玉(球)つながりです。
【あらすじ】
こぞうさんが栗ひろいに山奥へ。夢中になっているうちにあたりは真っ暗に。
仕方なく一軒の家の光をたよりに一晩とめてもらうことにしました。
そうしたらその宿の主は・・・絶体絶命の大ピンチ到来。
こぞうさんは逃げながら必死に祈ります。
「どうか、たすけておくんなせ」
そのときすうっと風が吹いて出てきたのが
ちょっと頼りなさそうな〇〇の神様。
でもこの神様の他にもこぞうさんを助けてくれる人が、、、。
新潟の昔話ですが方言がなんとも子気味よく、読み聞かせしている側も楽しい一冊です。
窓から日が差し込む、おだやかな日
ある方と教室で久しぶりにお会いして話しをしました。
「色々な事が本当に一気に押し寄せてきて」
「神様なんていないんじゃないかって、思ってしまいました。」
そこでお答えしました。
「私も特定の信心があるわけではないのですが、でもどうも
祈りの効果はあるような。
「早く元気になりますように」とか「家族皆が幸せに暮らせますように」とか
祈る時って心が真っ白になる気がしませんか。」
「そのあたりがよくわかるお話がありますよ」、と
この本をご紹介。
「心がざわついたときにまた読みます!」と後日感想を送ってくださいました。
作者の稲田さんはあとがきにこう書いておられます。
『この昔ばなしから「怖いものに近寄るな」という教訓を導き出すのは、
望ましくありません。「怖いものに近寄るな」というよりも、
お話をとおして、怖いものを経験しておくほうが得策です。
子どもの環境は決して安全とはいえませんから。
(中略)
ありがたいことに、昔話の主人公は、いつも神様や仏様に守られています。
異界もほぼ人間界と同じにつくられていますので、便所の神様が出てこられて
活躍したりします。神様や仏様はいないと思う人も、私たち人間や多くの生き物が、
何かのおかげで、たとえば自然の摂理で、この世に暮らしていることは信じているでしょう。この昔話は、そうしたことを考えさせてくれます。』
読み聞かせはお子さんだけでなく
心が静まり大人のピンチも救ってくれます。